松原団地の歯医者「桑原歯科医院」 > 歯周病治療
歯周病で歯を失わないために
「歯肉が赤く腫れている」「歯がぐらつく」といった症状がある場合、歯周病にかかっている可能性があります。歯周病とは、お口の中の歯周病菌によって、歯肉や歯を支える歯槽骨などの歯周組織が破壊されていってしまう病気のこと。悪化すると、歯槽骨が歯を支えられないほどまでに吸収してしまい、その歯はグラグラするだけにとどまらず抜け落ちてしまうこともあります。
実は歯周病は、日本人が歯を失う原因の第1位に挙げられている病気。初期には自覚症状がなく、何らかの異常に気づいたときにはすでにかなり進行してしまっていることが多いため、治療は早めが肝心です。大切な歯を守るために、少しでも異変に気づいたらすぐにご来院ください。
当院の歯周病治療のこだわり
歯周病は正確な検査とていねいなケアで予防することのできる病気です。当院では予防に重点を置いた治療理念のもと、初診時や定期検診時に、基本となる歯周検査「プロービング」を6点法にて行っています。
プロービングとは、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の深さや出血の有無、プラーク(歯垢)の付着状況を測定することで、歯周病の進行度合を調べる検査のこと。1点法や4点法もありますが、当院ではすべてのケースにおいて、歯の表側、裏側の各3ヶ所、計6ヶ所を測定する6点法によって、歯肉の状態をきちんと把握し、適切な対応に活かしています。発症する前の適切な予防処置で、歯周病から大切な歯をお守りします。
歯周病は、大切な歯を奪ってしまう恐ろしい病気ですが、実はその脅威はお口の中だけに留まりません。歯周病菌が体内に入り全身をめぐることで、さまざまな悪影響が生まれるのです。
血液に入り込むと…… | 心疾患、動脈硬化、脳梗塞などを招くことがある。 |
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気管に入り込むと…… | ご高齢の方の場合、誤嚥性肺炎を招くことがある。 |
妊婦さんがかかると…… | 早産、低体重児出産の確率を高めてしまう。 |
糖尿病の方がかかると…… | 免疫力が低下し、糖尿病を悪化させることがある。 |
このように歯周病は、命にかかわるほどの悪影響をもたらすことがあります。全身の健康を守るためにも、歯周病治療はしっかり受けるようにしましょう。当院長は日本糖尿病協会登録医です。
さまざまな歯周病治療
スケーリング・ルートプレーニング
日頃のブラッシングでは落とし切れないプラーク(歯垢)が石灰化した歯石を、スケーラーという器具を使って徹底的に取り除く処置。最後に歯根面をつるつるにみがき上げ、汚れの再付着を予防します。
歯周ポケットそうは術
スケーリング・ルートプレーニングでも症状が改善しない場合に行う処置。炎症を起こしている部分の歯肉を取り除き、きれいな部分だけにして症状の改善を促します。
フラップ手術
上の2つの治療を行っても症状が改善しない場合に行う処置。歯の周りの歯肉を切開して歯根を直接見えるようにし、こびりついた歯石や汚れ、また場合によっては、炎症を起こしている歯肉を取り除いたり、歯の周りの骨(歯槽骨)の形を整えたりすることもあります。ただし、治癒後には、程度の差はありますが、相対的に歯根が露出し、歯が長くなったように見えることがあります。
当院では、ピエゾンマスター700(スイスEMS社)の他に「Sprasson P-MAX(フランス Satelec社製)のスケーラーを使用しています。P-MAXは、歯石を除去する際の患者様の負担をかぎりなく抑えることのできるスケーラー。歯面への負荷をモニターしながら周波数を自動的に調整することで、従来のスケーリング時にあった痛みを大幅に軽減しています。また、細やかなモード設定が可能で、患者様のお口の状態に合わせ、痛みをほとんど伴わずに確実な歯石除去が行えます。
歯周病を治すために、禁煙を
喫煙習慣がある方は歯周病が進行しやすく、また治療を行っても効果が出にくいという傾向があります。なぜなら、タバコに含まれる「ニコチン」が血流を悪化させるため、体の抵抗力を下げてしまうからです。また、歯肉のコラーゲン線維も破壊してしまいます。
タバコには、ニコチンのほかにも有害物質が含まれており、だ液の分泌量を減らしたり、プラークをつきやすくしてしまったりするなどの悪影響を与えます。つまり歯周病治療にあたって、タバコは「百害あって一利なし」なのです。
そのため、当院では歯周病患者様に対して禁煙指導を行い、ご自身の喫煙習慣を見直していただくほか、専門の医院のご紹介もさせていただいています。また、タバコは歯周病だけでなくインプラント治療においても問題を起こすため、当院では喫煙習慣のある方にはインプラント治療を行っていません。
歯周病治療、またインプラント治療を機に、あなたも禁煙に取り組んでみませんか?